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アスタキサンチンとは

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アスタキサンチンは天然のカロテノイド色素の一種で、抗酸化作用を持つ成分です。主に微細藻類であるヘマトコッカス・プルビアリス(Haematococcus pluvialis)によって産生され、この藻類を餌とする生物の体内にも取り込まれます。クリル、サーモン、マス、エビ、さらにフラミンゴなどの鳥類に見られる赤色やピンク色、オレンジ色は、このアスタキサンチンによるものです。

アスタキサンチンの歴史は、サーモンやフラミンゴなどの動物の色素形成における役割の研究から始まりました。1930年代にはロブスターの殻から初めて単離されました。2000年代以降になり、サプリメント素材としての関心が高まり、健康効果についての研究も広がっています。

現在では、アスタキサンチンは全身の健康維持に関わる抗酸化物質として幅広い領域で注目されています。酸化ストレスの低減や炎症反応の調整に加え、皮膚・脳・眼・筋肉といった組織の保護、さらに心血管や免疫、認知機能の維持に関する研究も報告されています。

 
 

クリルオイル:天然由来のアスタキサンチン

アスタキサンチンはクリルオイルに含まれる成分の一つです。クリルオイル特有の鮮やかな赤色はこの成分によるもので、酸化安定性にも寄与しています。また、アスタキサンチンは抗酸化作用に加え、細胞、皮膚、眼、運動機能のサポートなど、クリルオイルのさまざまな健康機能に関わる成分とされています。

アスタキサンチンの主な供給源

アスタキサンチンは、主に微細藻類ヘマトコッカス・プルビアリスと、ファフィア・ロドジーマ(Phaffia rhodozyma)という酵母によって産生されます。これらを餌として取り込む生物の体内にも、アスタキサンチンが蓄積されます。

 
主要な供給源

e微細藻類

ヘマトコッカス・プルビアリス

アスタキサンチンを最も豊富に含む天然由来の供給源です。環境ストレスにさらされると、この色素を大量に蓄積します。
用途: アスタキサンチンを豊富に産生することから、サプリメント原料の商業生産を目的として培養されています。

アスタキサンチンを産生する

酵母

ファフィア・ロドジーマ

ファフィア・ロドジーマは酵母の一種で、ヘマトコッカス・プルビアリスと比べると量は少ないものの、アスタキサンチンを産生します。
用途: 養殖サーモンやマスに特有の赤みがかったピンク色を付与するため、飼料として利用されています。

餌とする

クリル

クリルは、エビに似た形状の小型の海洋甲殻類で、微細藻類を餌として取り込むことでアスタキサンチンを体内に蓄積します。
用途: クリルオイルには、オメガ3脂肪酸とともにアスタキサンチンが含まれています。

*オキアミ(クリル)は甲殻類に分類されますが、日本では、エビやカニで問題となる主要なアレルゲンとの関係や臨床報告の状況を踏まえ、アレルギー表示の対象外として扱われています。これは現行の運用に基づくものであり、今後の科学的知見や行政判断により変更される可能性があります。
参考文献:塩見一雄. (2009). 「えび」,「かに」 のアレルギー表示の義務化. 日本水産学会誌, 75(3), 495-499.

 

アスタキサンチンの研究

研究数:

1,000件以上

 

現在、アスタキサンチンに関する研究は多数報告されており2、その健康への有用性や生理作用、応用展開に関して幅広い領域で研究が進められています。近年ではアスタキサンチンへの関心の高まりを背景に、関連する報告数も増加しています。主な研究領域としては、抗酸化作用、抗炎症作用、皮膚や眼の健康、運動時のパフォーマンスや回復に関する研究などが報告されています。

クリルオイル研究数: 135報以上

 

発表論文数:1,000報以上

アスタキサンチンの主要な健康効果

アスタキサンチンは1930年代に発見されましたが、研究が本格的に進展したのは2000年代以降です。近年では関心の高まりを背景に健康への有用性に着目した研究報告が増加しています。

 

抗酸化作用

アスタキサンチンの抗酸化物質に関する研究は、100報以上と推定されています2。抗酸化物質として広く知られており、細胞レベルの研究からヒト臨床試験まで、多様な分野で研究が進められています。フリーラジカルの消去や酸化ストレスの低減への関与が示唆されています。

 主な研究領域には以下が含まれます: 

  • 酸化ストレスの低減3: フリーラジカルの消去や細胞・組織における酸化的損傷の低減への影響が示唆されています。
  • 他の抗酸化物質との比較4: ビタミンC、ビタミンE、β-カロテンなどとの比較により、抗酸化作用の相対的な評価が行われています。
  • 細胞保護作用5: 細胞膜、脂質、ミトコンドリアなどに対する酸化ストレスの影響と、それに対する保護作用が研究されています。
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抗炎症作用

アスタキサンチンの抗炎症作用に関する研究は、50〜70報程度と推定されています2。これらの研究では、TNF-α、IL-6、CRPなどの炎症マーカーの抑制を通じた炎症応答への影響が検討されています。また、関節炎、心血管疾患、メタボリックシンドロームなど、慢性炎症に関連する疾患領域における知見も報告されています。

 主な研究領域には以下が含まれます: 

  • 炎症マーカーの抑制6: TNF-α、IL-6などの炎症性サイトカインやC反応性タンパク質(CRP)などの炎症マーカーの抑制に関する研究が進んでいます。
  • 慢性炎症性疾患7: 関節炎、心血管疾患、メタボリックシンドロームなどにおける炎症応答への影響に関する研究が報告されています。
  • 免疫調節作用8: 慢性炎症との関係性を含め、免疫機能の影響についても知見が蓄積されています。

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皮膚とエイジング

アスタキサンチンの皮膚およびエイジングに関する研究は、25〜30報程度と推定されています2。これらの研究では、しわの低減、皮膚の弾力性の維持、UVによる損傷からの保護を通じた皮膚状態への影響に焦点を当てています。また、経口摂取と外用の双方において、加齢に伴う変化への影響に関する知見が報告されています。

 主な研究領域には以下が含まれます: 

  • UVによる損傷からの保護作用9: UVによる損傷(光損傷)から皮膚を保護する研究が行われています。
  • しわの軽減10:皮膚の弾力性の改善、しわの低減、コラーゲン産生の促進に関する検討が行われています。
  • 保湿・水分保持11: 皮膚の水分保持やバリア機能に焦点を当てた研究が行われています。

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アスタキサンチンの眼機能に関する研究は、10〜15報程度と推定されています2。これらの研究では、網膜細胞の酸化ストレスに対する保護作用、眼精疲労の低減、加齢黄斑変性(AMD)との関連が研究されています。また、デジタル機器の使用に伴う眼精疲労の軽減への関与に関する知見も報告されています。

 主な研究領域には以下が含まれます: 

  • 網膜保護作用12:酸化ストレスからの網膜細胞の保護や、加齢黄斑変性(AMD)のリスク低下との関連について調べられています。
  • 眼精疲労13: 特にデジタル機器使用時における眼精疲労の症状緩和に関する研究が報告されています。
  • 視覚機能への影響14: 視覚機能全体への影響に関する研究が行われています。

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心血管

アスタキサンチンの心血管機能に関する研究は、30〜40報程度と推定されています。

 主な研究領域には以下が含まれます: 

  • 脂質プロファイル15: LDLコレステロールや中性脂肪の低下、HDLコレステロールの増加との関連が報告されています。
  • 血圧および血管機能16: 血管機能の改善や血圧の低下に関する研究が報告されています。
  • 動脈硬化との関連17: 動脈における酸化ストレスや炎症の軽減による、プラーク形成のリスク低減との関連について検討されています。

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認知機能・脳

アスタキサンチンと認知機能・脳に関する研究は、15〜20報程度報告されています2。ヒト試験では、健康な中高年においてアスタキサンチン摂取による認知機能の改善が報告されており、神経保護に関わる可能性が注目されています。

  • 神経保護作用18: アスタキサンチンが血液脳関門を通過し、酸化ストレスや炎症応答から神経細胞を保護する可能性について研究が進められています。
  • 認知機能19: 記憶力、注意力、認知機能全般への影響について検討した研究が報告されています。
  • 神経変性疾患との関連20: アルツハイマー病やパーキンソン病などの神経変性疾患リスクとの関連について研究が行われています。

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運動パフォーマンスと回復

アスタキサンチンと運動パフォーマンスおよび回復に関する研究は、10〜15報程度報告されています2。持久力の維持、運動誘発性筋損傷の軽減、運動後の回復促進との関連が検討されています。また、筋疲労やミトコンドリア機能への影響についても研究が進められています。

  • 持久力21: 酸化ストレスや筋損傷の軽減を通じて、持久力維持との関連が研究されています。
  • 回復22: 高強度運動後の筋肉の回復や筋肉痛の軽減への影響が検討されています。
  • 疲労軽減23:ミトコンドリア機能への関与を通じた疲労軽減の可能性が報告されています。

クリルオイル由来のアスタキサンチンの健康効果

クリルオイルに含まれるアスタキサンチンは、クリルオイル中の栄養成分の安定性維持に関わる天然の抗酸化成分です。 良品質なクリルオイル (High quality krill oil)  1gあたりに含まれるアスタキサンチン量はおよそ50〜200μgとされ、アスタキサンチンを主成分とするサプリメントと比較すると含有量は少なくなります。

一方で、クリルオイルはアスタキサンチンに加え、オメガ3 EPA/DHA、リン脂質、コリンをあわせて含むことが特長です。これらの成分の相乗的な働きにより、心血管、関節、認知機能、眼、皮膚、運動パフォーマンスなど、幅広い健康維持への関与が示唆されています。

 

Heart  Asset 4Like  Brain  Liver  Eye-1  Skin  Womens  Muscle  Athlete-1  General-1

 

アスタキサンチンの摂取量の目安

アスタキサンチンの適切な摂取量は?

アスタキサンチンには、FDAなどの公的機関によって統一された推奨量は設定されていません。
一方で、臨床研究や専門家の見解に基づき、目的や個人差に応じた摂取量の目安が示されています。

一般的な摂取量の目安

2~12mg/日: 研究やサプリメントで広く用いられている摂取量です。

  • 2~4mg/日: 抗酸化作用や皮膚の健康維持を目的として用いられることがあります。
  • 6~8mg/日: 心血管、眼、運動パフォーマンスなど、より特定の健康維持を目的として用いられることがあります。
  • 10~12mg/日: 炎症応答、脂質代謝、認知機能に関する研究で用いられることがあります。

欧州食品安全機関(EFSA)では、サプリメントとしての長期摂取において1日8mgを安全性評価の基準の一つとしています。
また、日本でも機能性関与成分として活用されており、目的によっては最大1日12mg程度が用いられる例があります。

現時点では一律の推奨量はありませんが、現在の研究知見では1日2〜12mg程度が一般的な目安とされています。摂取を検討する際は、少量から始め、必要に応じて医師や薬剤師などの専門家にご相談ください。

クリルオイル由来のアスタキサンチン

標準 (Standard)〜 良品質なクリルオイル (High quality krill oil) に含まれるアスタキサンチン量は、1gあたり約50〜200μgとされています。これは、アスタキサンチンを主成分とするサプリメントで用いられる2〜12mgよりも含有量は少なくなります。

そのため、アスタキサンチンをより積極的に摂りたい場合は、クリルオイルとあわせてアスタキサンチンを補う方法もあります。

 

References:

  1. Aker BioMarine. (2023). Superba krill whitepaper: Omega-3 phospholipids naturally containing choline for the proper functioning of the body’s cells. Aker BioMarine.
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クリルオイルを含むサプリメントをご使用の際は、既往症のある方、医薬品を服用中の方、妊娠中・授乳中の方は、事前に医療従事者にご相談ください。サプリメントは、バランスの取れた食事や適度な運動に代わるものではありません。
※クリルオイルは甲殻類由来成分が含まれています*。

*オキアミ(クリル)は甲殻類に分類されますが、日本では、エビやカニで問題となる主要なアレルゲンとの関係や臨床報告の状況を踏まえ、アレルギー表示の対象外として扱われています。

参考文献:塩見一雄. (2009). 「えび」,「かに」 のアレルギー表示の義務化. 日本水産学会誌, 75(3), 495-499.