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オメガ3とは?

90% Omega-3 -2

オメガ3脂肪酸は、体内のさまざまな生理機能の維持に重要な役割を果たす必須多価不飽和脂肪酸(PUFA)の一つです。主な種類として、α-リノレン酸(ALA)、エイコサペンタエン酸(EPA)、ドコサヘキサエン酸(DHA)の3種類があります。このうちALAは体内で合成できないため、食事から摂取する必要があります。ALAは体内でEPAとDHAに変換されますが、その効率は低く、ALAからEPAへの変換はわずか約5〜10%、DHAへの変換は1%未満とされています2。

EPAとDHAは、体内の重要な機能を支えるうえで欠かせない脂肪酸です。EPAは炎症の軽減、中性脂肪値の低下、心血管系の健康維持に関与し、心血管疾患のリスクを低減することが示唆されています。DHAは、脳の発達や認知機能、視覚機能の維持に重要であり、特に細胞膜の構造と機能を支える役割を担っています。

人類の進化と発展において、オメガ3脂肪酸は重要な役割を果たしてきました。ネアンデルタール人は主に動物の赤身肉を食していましたが、やがて沿岸や内陸の淡水で獲れる魚介類を食べるようになり、この食生活の変化が人類の知能発達の転機となりました2。つまり、約200万年前に私たちの脳の成長は始まったと言えるかもしれません。

 
 

オメガ3の基本情報

クリルオイルは、リン脂質に結合したオメガ3 (EPA/DHA)に加え、重要な栄養素であるコリンや抗酸化物質であるアスタキサンチンから構成されています。臨床研究において、体内のオメガ3レベルの向上など、複数の生理機能への有用性が示されています。

 

形態の違い

オメガ3 EPA/DHAの分子形態

オメガ3 (EPA/DHA)は、化学構造や食品、サプリメント中での存在状態の違いにより分類されます。こうした違いは、体内での吸収性や利用効率、各組織への輸送に影響すると考えられています。

クリルオイルのオメガ3の特長:クリルオイルのオメガ3はリン脂質型であるため、消化・吸収されやすい形態であることが特長です。

親水性と親油性をあわせもつ両親媒性

リン脂質Phospholipid---contents-1

分子構造: リン脂質は一般にグリセロール骨格に2つの脂肪酸とリン酸基が結合した構造を持ち、水にも脂質にもなじむ性質(親水性と親油性(疎水性)の両方の性質)を持ちます。クリルオイルでは、オメガ3 EPA/DHAがこのリン脂質に結合して存在しています。

由来:クリルオイルやサーモンなどの青魚に含まれています。

消化: 水と脂質の両方になじむため、胃内容物と混ざりやすく、消化されやすい特性があります。摂取後の魚様のにおいが気になりにくい点も特徴です。

吸収: 細胞膜はリン脂質二重層で構成されており、リン脂質型のオメガ3 EPA/DHAはそのまま取り込まれやすい形態です。

親油性

トリグリセリド

Triglyceride-content分子構造: トリグリセリドは、グリセロールに3つの脂肪酸が結合しており、魚油に多く見られます。

由来: 魚油をはじめとする海洋由来オイルに広く含まれています。

消化: 脂溶性であるため、胃内容物とは混ざりにくく、消化の過程で魚様のにおいが生じることがあります。脂質の多い食事とともにと摂取することで、胆汁の分泌が促され、消化・吸収が進みやすくなります。

吸収: 体内でエネルギー源や脂質として蓄積されるほか、必要に応じてリン脂質へと再構成され、オメガ3 EPA/DHAが細胞膜に取り込まれると考えられています。

 

親油性

エチルエステル

Ethyl-Ester---content分子構造: エチルエステルは、グリセロールではなくエタノールに結合したオメガ3 EPA/DHAで、加工により得られます。

由来: 主に高濃度のオメガ3製品や医薬品に使用されています。

消化: トリグリセリドと同様に、水分と混ざりにくい性質があり、摂取後に魚様のにおいが生じる場合があります。消化・吸収を高めるためには、脂質を含む食事とともに摂取することが推奨されます。

吸収: トリグリセリドやリン脂質と比べて吸収効率が低く、体内で一度トリグリセリドに変換され、さらにリン脂質になった後に細胞膜に利用されます。このため、同程度の働きを得るには、相対的に多くの摂取が必要になる場合があります。

広く研究されているサプリメント成分3

オメガ3 (EPA/DHA)の研究

PubMed掲載文献:40,000報以上

40,000報以上

米国国立衛生研究所(NIH)のPubMedデータベース では、オメガ3に関する文献が40,000報以上報告されており、サプリメント素材の中でも多く研究されている成分の一つです3。EPA、DHAは、心血管系、認知機能、抗炎症作用に関する研究が幅広く行われており、臨床試験と疫学研究の報告も継続的に増加しています。

クリルオイル研究数: 135報以上

 

オメガ3 vs オメガ6の比率:食事中のオメガ3とオメガ6脂肪酸の比率は、健康維持において重要な要素と考えられています。いずれも必須の脂肪酸ですが、植物油や加工食品に多く含まれるオメガ6の摂取が増え、相対的にオメガ3が不足すると、炎症を引き起こす可能性があります。適切なオメガ6とオメガ3の比率と炎症軽減との関連が示唆されています。

オメガ3 (EPA/DHA)は、日々の食事に加え、クリルオイルなどのサプリメントを活用して補うことが推奨されています。継続的な摂取により、体内での必要量を安定的に確保することが重要とされています。

 

オメガ3 (EPA/DHA)の主要な健康効果

オメガ3 (EPA/DHA)は細胞膜の構造維持に関わると共に、炎症の軽減を通じて、心血管、脳、眼、皮膚、肝臓といった各臓器の機能維持に寄与すると考えられています。こうした多面的な特性から、健康維持において重要な脂肪酸として広く研究が進められています。

 

心血管

オメガ3 (EPA/DHA)の心血管系に関する研究は非常に多く、4,000〜5,000報以上と推定されています3。これらの研究は観察研究や臨床試験、メタアナリシスまで多様な手法で研究されています。

 主な研究領域には以下が含まれます: 

  • 中性脂肪:心血管疾患の主要なリスク因子である中性脂肪値を低下させることが報告されています。
  • 血圧への作用:臨床試験では、サプリメント摂取により、血圧を下げ、心臓の健康機能に寄与することが示唆されています。
  • 心臓病と脳卒中:オメガ3 (EPA/DHA)の摂取量と心筋梗塞や脳卒中などの発症リスクとの関連が多数報告されています。
  • 抗炎症作用:動脈硬化やその他の心血管疾患の主要なリスク因子である炎症の低減についても研究が進められています。
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認知機能

オメガ3(EPA/DHA)と認知機能に関する研究は、2,000〜3,000報以上と推定されています3。これらの研究では、オメガ3(EPA/DHA)が脳機能や認知機能、アルツハイマー病などの神経変性疾患に与える影響について、ランダム化比較試験、観察研究、メタ解析、レビューなどさまざまな研究が行われています。

 主な研究領域には以下が含まれます: 

  • オメガ3(EPA/DHA)と認知機能に関する研究は、2,000〜3,000報以上と推定されています3。これらの研究では、オメガ3(EPA/DHA)が脳機能や認知機能、アルツハイマー病などの神経変性疾患に与える影響について、ランダム化比較試験、観察研究、メタ解析、レビューなどさまざまな研究が行われています。
  • 記憶: DHAを中心に、記憶保持や認知機能に与える影響が研究されています。
  • 学習と脳機能: 高齢者における脳の可塑性や学習能力の向上におけるオメガ3(EPA/DHA)の役割について研究が進められています。
  • 神経変性疾患: アルツハイマー病やその他の認知症との関連についても、多くの研究が行われています。

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オメガ3(EPA/DHA)と眼に関する研究は、1,000〜1,500報以上と推定されています3。これらの研究では、加齢黄斑変性(AMD)、ドライアイ症候群、網膜など眼機能のさまざまな研究が行われています。

 主な研究領域には以下が含まれます: 

  • オメガ3(EPA/DHA)と眼に関する研究は、1,000〜1,500報以上と推定されています3。これらの研究では、加齢黄斑変性(AMD)、ドライアイ症候群、網膜など眼機能のさまざまな研究が行われています。
  • 加齢黄斑変性(AMD):DHAは網膜の重要な構造成分の一つであり、リスクの低下や進行との関連が研究されています。
  • ドライアイ:涙液分泌や眼表面の炎症軽減を通じたドライアイとの関連について研究されています。
  • 網膜機能の維持:網膜構造の維持しや視覚機能への関与が示唆されています。

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妊娠・子どもの発達

オメガ3(EPA/DHA)の妊娠・子どもの発達に関する研究は1,500〜2,000報程度と推定されています3。これらの研究では、胎児の脳や眼の発達、母体の健康、妊娠状態、子どもの認知・行動発達に関する研究も多く報告されています。

 主な研究領域には以下が含まれます: 

  • 胎児の脳と眼の発達:DHAは胎児の脳および網膜の発達に重要な脂肪酸であり、妊娠中の母体のDHA摂取と子どもの認知・視覚機能の関係が研究されています。
  • 妊娠への影響:早産や低出生体重、母体状態(妊娠高血圧腎症のなど)との関連について研究が進められています。

クリルオイル由来のオメガ3(EPA/DHA)の健康効果

クリルオイルに関する135件以上の研究(うち50件以上のヒト臨床試験)により、心血管、関節、認知機能、肝臓、眼、女性の健康、皮膚、筋肉、運動パフォーマンス、全身の健康維持への関与が報告されています。

Heart  Asset 4Like  Brain  Liver  Eye-1  Skin  Womens  Muscle  Athlete-1  General-1

 

摂取量の目安

オメガ3の適切な摂取量は?

オメガ3脂肪酸、特にEPA(エイコサペンタエン酸)およびDHA(ドコサヘキサエン酸)の推奨摂取量は、国や各機関の指針によって異なります。
一般的に、世界保健機関(WHO)および欧州食品安全機関(EFSA)は、健康維持を目的として、EPAとDHAを合わせて1日250mgの摂取を目安としています。
一方で、日本や韓国など一部の国では、1日1,000mg程度の摂取が推奨されています。

また、心血管の健康維持など、目的に応じてより高い摂取量が目安とされることがあります。

References:

  1. Azevedo, N., Peres, D., Rodrigues, A., & Mendes, G. (2021). Barriers to health care access among over 65s in Portugal. BMJ Open, 11(5), e043301. 
  2. Brenna, J. T., Salem, N., Jr., Sinclair, A. J., & Cunnane, S. C. (2009). α-Linolenic acid supplementation and conversion to n-3 long-chain polyunsaturated fatty acids in humans. Prostaglandins, Leukotrienes and Essential Fatty Acids, 80(2-3), 85-91. 
  3. Based on searches on PubMed and Google Scholar and review articles and meta-analysis. 10/2024
  4. Calder, P.C., (2013). Omega‐3 polyunsaturated fatty acids and inflammatory processes: nutrition or pharmacology? British journal of clinical pharmacology, 2013. 75(3): p. 645-662.
  5. Calder, P. C. (2017). Omega-3 fatty acids and inflammatory processes: From molecules to man
  6. Innes, J. K., & Calder, P. C. (2020). Marine omega-3 (n-3) fatty acids for cardiovascular health: An update for 2020
  7. Simopoulos, A. P. (2016). An increase in the omega-6/omega-3 fatty acid ratio increases the risk for obesity
  8. Bridger, H. (2021, July 8). EPA significantly reduces cardiovascular events. Harvard Gazette.